動画編集での副業が話題になり、クラウドソーシングサービスで動画編集の仕事をする人が増えてきたように思えます。
ココナラやクラウドワークス、ランサーズは本当に便利で動画編集の仕事が多く、気軽に副業ができるようになりました。
しかし、クラウドソーシングサービスは発注者も受注者もプロでない事も多く、トラブルに発展することもあるといいます。
私自身もクラウドソーシングサービスを初めて使用した際に発注者とのやりとりで驚いた事が多かったです。どこまでが修正にあたるのか、どこまで修正しなくてはいけないのか等。
「動画の仕事をするなら知っていて当然、常識でしょ」は通じないので、こと細かく確認しておくのが大事だなと実感しました。
そこで今回は私の体験から、動画編集で仕事をする際に確認しておいた方がいい点を教えます。本当に必要最低限の確認事項ですが、前もって確認しておくだけでトラブルを避ける事ができますので、動画編集で仕事をする方は参考にしていただければと思います。
トラブルを避けるために
動画編集での仕事で確認すべきこと
何に使われる動画なのか
まずは納品物が何に使われる動画なのかを確認しましょう。
YouTube用なのかイベント用なのか、動画の用途に合わせた編集をする事で、編集の手間も省ける場合もありますし、動画編集をした後に変換作業を頼まれることを避けれます。
納品形式を伺っても、発注者も動画のことをよくわかってないと「良い感じで」としか言われませんので、動画の使用用途からこちらで判断できるぐらいの知識はもっていた方が良いでしょう。
納品形式
フレームレート
1秒間に何コマですか?という意味のフレームレート。TV番組と映画ではフレームレートが違ってくるので、仕事をする際には確認しておくようにしましょう。
しかし動画の用途を聞けばある程度は判断できるので、用途を聞いても判断できない時に確認します。
画面サイズ・解像度・アスペクト比
FullHDと呼ばれる1920×1080のサイズが一般的で、テレビ番組やYouTubeもこのサイズなのでFullHDでの作業が多いとは思いますが画面サイズは確認しておきましょう。デジタルサイネージの案件だと普段扱わないような解像度とアスペクト比だったりもしますしね。編集環境の設定も出力サイズに合わせておいた方が効率も上がるので最初に確認しておく項目です。
私は映画の案件も取り扱ったりするので4Kでの作業もあり得るために、確実にクライアントにサイズは確認します。
納品物の尺
編集してみないと正確な尺(動画の長さ)はわからないと言うクライアントもいるのですが、こちらを確認するのは報酬が見合っているか、どれだけの作業量になるかという見積もりを出すためでもあります。
動画編集1本で10000円という案件の場合、15分の動画でも30分の動画でも10000円の報酬は変わらないので作業に見合った報酬を受けるためには最初に確認しておくべき事ですね。
納品物の形式 コーデック・コンテナ
動画のコーデックとコンテナも念のために確認しておきましょう。こちらも確認しておいた上で適切な編集環境の設定を行い、作業の効率化をはかりましょう。映像業界でない人からするとあまり意識してないことなので、クラウドソーシングサービスでの案件だとクライアントから「良い感じで」と言われてしまうことも多いのですがね。
撮影素材 権利関係・収録時間
動画編集をする際に撮影素材をいただいてから編集するわけですが、後々の無用なトラブルを避けるためにも自分で撮影した素材じゃなさそうだなと感じるものに関しては確認をするようにしています。収録素材以外にも動画素材、静止画素材、エフェクト素材などをいただくこともありますがライセンスフリーの素材なのか確認してから制作するようにしましょう。
収録時間に関しても受注する前に確認しておいた方が良いです。作業に見合った報酬をいただけるのかという点で大事になってくるのですが、納品物の尺が15分の動画編集でも収録時間が長ければ長いほど手間もかかってしまいます。
納品物の尺と収録素材の尺はセットで確認すると良いでしょう。
修正はどこまで
動画編集の仕事ではクライアントからの修正依頼を受けたりします。修正と言いつつ新しいタスクを振られることもあるので、受注する時には確認しておいた方が良いですね。
テロップの修正でフォントや色に関する修正はキリがないこともあります。また五月雨で次々と修正を依頼されることもあるので、原則修正は3回までとする線引きも最初にしておいた方が良いでしょう。こちらのミスに関しては無条件で修正はするべきですが。
この辺の線引きが曖昧ですと仕様変更などで全くの別パターン作成を修正といってお願いされるパターンもあったので気をつけてください。
納期
受注する前に絶対に確認しておくべきことは納期です。
納期に関して間に合うかどうか逆算をして、受注するかどうか決めましょう。この時に単純な作業時間だけで間に合うかどうかを判断するのではなく、修正依頼があっても対応できるのか等、ある程度の余裕を持ったスケジュールの逆算をしていきましょう。
支払い
クラウドソーシングサービスを利用しているのであれば、あまり問題はないのですが個人的に仕事を受けた際には注意が必要な点です。
請求書の宛名・支払期限などを確認した上で仕事に取り掛かるようにしましょう。
個人的な仕事をする際はフリーナンスの利用をオススメします。
無料登録するだけで、あんしん保証と請求書の買取サービスがありますので、個人間のやり取りをする上でのリスクを取り払ってくれます。
受注前のチェックリスト
□動画の使用用途
□納品形式
□フレームレート
□解像度・アスペクト比
□尺
□コーデック・コンテナ
□撮影素材
□収録時間
□ライセンス
□修正に関する決まり
□納期
□支払い
まとめ
以上が受注する時に確認しておきたいことです。基本的なところですが、トラブルを避けるためにも受注前の確認が本当に大切になってきます。私も個人で仕事を受けるようになった当初は受注時の条件との違いや未払いトラブルがあったので苦労しました。これから動画編集の仕事を受注する際に少しでも参考にしていただければと思います。
実際にトラブルにあった場合は然るべき場所に相談するようにしてくださいね。