After Effects

粉砕エフェクト 砂になって消える方法【AE初心者チュートリアル】

今回は粉砕エフェクトであるShatterを使って文字をバラバラにするやり方を説明します。

 

これが出来ればアベンジャーズのサノスの指パッチンで人物が消えるエフェクトも作れますよ。

まぁこれに関してはプラグインのPrticularを使用したほうがクオリティは高いですが、標準エフェクトのシャターでも中々いい感じの表現が出来ます。

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シャターエフェクトの使い方

先ずは粉砕させるものを作成しましょう。

人物でも物でもマスクを使って切り抜いてもいいですが、今回はテキストを用いたチュートリアルにしておきます。

 

そしてエフェクトのシャターを適用

エフェクト/シミュレーション/シャター

シャター[表示]

最初はテキストが消えてしまって何事か?

と思われるかもしれませんが

これは表示の部分が

ワイヤーフレーム+フォース

になっているからです。

この状態では

どのような形で粉砕されるのか

どのくらいまでの範囲で粉砕されるのか

といった点が確認できます。

 

この表示をレンダリングにすれば実際にシャターが適用されて粉砕したものが確認できるようになります。

シャター[シェイプ]

シャターでどのような形で粉砕するかを決めるのはシェイプという個所です。

今回は文字をバラバラにしていきたいのでガラスにしておきましょう。

少し粉砕が大きいので繰り返しを200まで上げます。

 

ちなみにこのシェイプは多くの種類があるのですが、私自身10年程アフターエフェクトを使用してますがガラスとレンガとカスタム以外を使う機会はほとんどないですね。ひし形と三角形は使えたりしますけど。

砂になるアニメーション

今回は左から徐々に粉砕していって欲しいので

フォースの

①位置

②半径

 

そして徐々に上に舞い上がってほしいので

物理的性質の

③粘性

④重力

 

この4点にキーフレームを打ちます

位置と半径は粉砕したい物によりますので各自で設定してみてください。

 

粘性:10F=0.2 90F=0

重力:10F=0.2 90F=0.8

 

キーフレームにイージーイーズをつけてみるとこんな感じです。

ただこれだけだと粉砕も大きく砂のように見えませんし、薄っぺらい印象なのでもう少し手を加えましょう。

細かく粉砕するにはカスタムマップ

もっと細かくするためにはカスタムマップを作成する必要があるので

 

新規平面にエフェクトのグレイン(追加)

エフェクト/ノイズ&グレイン/グレイン(追加)

 

これもシャター同様、表示モードが選べますから最終出力にしておきましょう。

 

ちなみにグレインとはフィルムグレインと言って、画像に残っているノイズのことです。

これも撮影環境や撮影機器によって変わったりするので、実写合成する際に素材に合わせたグレインを追加しています。

 

今回は細かい砂のようなマップが作りたかったので

 

密度:10

サイズ:10

柔らかさ:0

カラー=モノクロ

アニメーションの速度:0

 

にして細かい砂嵐のようにしてみましょう。

このレイヤーを非表示で一番下に移動しておきます。

 

次に先ほど作成したシャターを適用したレイヤーを複製して
下のレイヤーのシャターのシェイプをカスタム

カスタム粉砕マップをグレインで作成したレイヤーにしておきましょう。

ソースではなくエフェクトに変更するのを忘れずに。

先ほどよりも良い感じに見えますね。

 

もう一つ複製してシャターのシェイプをひし形にしたものも足してみました。

そして細かいところですが一番上のレイヤーにドロップシャドウを足してみるのもいいかもしれません。

エフェクト/遠近/ドロップシャドウ

距離:0

柔らかさ:20

 

シェイプをカスタムで使用しているレイヤーのキーフレームを5F後ろにずらすと

表面から崩れて砂になるような表現が出来ましたね。

ちなみに実写の煙素材なんかを足してもかなり雰囲気でますよ。

 

粉砕エフェクト [CC Scatterize][CC Pixcel]

シャターのように粉砕するエフェクトは他にもあります。

CC Scatterize

CC Pixcel

 

どちらも全体が粉砕していくようにするのはいいのですが、徐々に粉砕していくとなると向いていません。

この点に関して言えばシャターの半径が優秀ですね。

 

ただシャターのほうが細かく設定が出来る分わかりにくく、シャターエフェクトよりも簡単に扱えるという利点もあります。

 

じゃあこれらのエフェクトは使えないのかというと、そうでもありません。

同じタイミングで全体が粉砕するには使いやすいですし、どちらのエフェクトも工夫次第でさらに生きてきます。

先ほどの作例ですとシェイプ:レンガで粉砕したものにさらにCC ScatterizeのScatterにキーフレームアニメーションを打つことで、大きく粉砕したものが更に細かくなる表現ができます。

最後に

以前にも文字が砂になって消えるというチュートリアルがあったのですが
そちらの場合、CC Scatterizeを使用していて徐々に崩れていくという表現が出来なかったので、今回の様にシャターを使用したチュートリアルを作成してみました。

シャターは細かく粉砕するのはもちろん、爆発などの表現も容易く出来るエフェクトなので色々と試してみてください。

テキストじゃなくてこんな表現方法もありがちですよね。

プロジェクトダウンロード

今回はプロジェクトをダウンロード出来るようにしています。
参考にしてみてください。

 

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