映像業界に就職する時に必要なのが
デモリール
今回会社の現場担当としてデモリールを審査する私が
デモリール作成のポイント
をまとめていきます。
映像制作のプロのデモリールと
映像業界へ向けた就活生のデモリールでは少し内容が変わってきますが
今回は就活生向けのデモリール作成のポイントとなっております。
デモリールとは
デモリールとは作品集です。
自分が今まで作成したものをまとめてアピールしやすい状態にしたものです
映像業界では採用する際の応募書類の必須事項に入ってたりします。
以前はDVD等に焼いて送付していましたが
最近ではYouTubeにアップしてURLを添付することが一般的になりました。
デモリール作成のポイント
就活用のデモリールのポイントは5つです
- 一番最初に一番いいものを
- 時間は短く
- 見栄えするものより技量がわかるもの
- キャプション[使用ソフト 所要時間を明記]
- 応募する企業・職種を意識
それぞれを詳しく説明していきます
一番最初に一番いいものを
就活用のデモリールを見るときに
頑張って作成したとわかっているので、大変申し訳ないですが
最初の作品が選考基準に達していなかったら
その先は見ません。
多くのデモリールを見ていかなくてはならないので合否の判断は割と早いです。
一番最初に一番いいものを
持ってこないと勿体ないです。
一番の自信作を冒頭に見してください。
時間は短く
就活用のデモリールは短くていいです。
というか長くても最後まで見られません。
就活用は1分半から3分ぐらいが目安でいいでしょう。
余程いい作品でしたら5分でも10分でも見ますが
前提として採用側が見たいのは
いい作品ではなく
どのくらいの技量を
持っているか
という点なので
いい作品を作ったとしても
いいところの見せ所をダイジェストで見せた方がいい場合もあります。
見栄えするものより技量がわかるもの
前にも説明したのですが
いい作品よりも
どのくらいの技量を
持っているか
という点が見たいので
ブレイクダウンという見せ方も効果的です。
※ブレイクダウンは制作過程がわかるように画面が変化していく見せ方
CGだとワイヤーフレームからコンポジットまでをレイヤーを重ねていく様を見せる
キャプション[使用ソフト 所要時間を明記]
デモリールの作品のキャプション(テロップ)で使用ソフトと所要時間を明記しましょう。
どのソフトを使って作成したかがわからないと
採用の判断に困るので使用ソフトは明記をしましょう。
※見れば大体わかりますが念のため
所要時間を明記するのは
時間かけたら
いい作品できて当たり前
ですからクオリティと所要時間を合わせて判断するためです。
デモリールで明記してなくても面接まで行けば大体聞かれるので
デモリールに明記しておく方がいいでしょう。
チーム制作なら担当箇所も明記してください。
応募する企業・職種を意識
デモリールを見ていて
「明らかにうち向きじゃないな…」
と思う作品が来たりします
例えばCGのアニメーターの応募なのに
作品はモデリングばかり
だとか
トゥーン系デフォルメ系のCGが多い会社に
リアル系のCG作品のデモリールとか
とりあえず応募してみましたっていうのもいいですが
目標を明確にしてデモリール作りをした方がいいです。
中には目標職種に向いている作品が少ないという理由で
他に見栄えのする作品を入れている方もいると思いますが
そういう場合は目標職種に向いているものを先に見せるようにしましょう。
注意点
デモリール作成の注意点は3つ
- 課題は入れない
- チュートリアルっぽいのを入れない
- チーム制作のみはダメ 個人制作も入れる
課題は入れない
多くのデモリールを見るので学校の課題はすぐバレます。
課題入れるぐらいならデモリールのボリュームが足りない方が印象いいですね。
チュートリアルっぽいのを入れない
映像の仕事しているので
ビデオチュートリアルは見てたりしますので
デモリール見てもまんまチュートリアルはわかりますし、印象も良くありません。
しかしチュートリアルであるものを組み合わせれば1つの作品になりますので
チュートリアルもうまく工夫して利用してください。
チーム制作のみはダメ 個人制作も入れる
プロのチーム制作と違い、学生のチーム制作は役割分担が曖昧だったり
力量の差があったりするので
個人制作の作品がないものは基本的には評価しないようにしています。
まとめ
デモリールは書類選考で大きな役割を担っています。
しかし必ずしも作品の良し悪しで採用は決定しません。
- 適性があるのか
- 伸び代はありそうか
- 会社の業務とマッチしているのか
といった点を私の会社では重視しています。
今回のポイントをおさえてデモリールを作成しておくと
自分のアピールしたい点と採用担当がみたい点が合ってくるので
これから作る人は今回紹介したポイントを参考に作成してみてください。
また一度デモリールを作成した人は今回のポイントに照らし合わせて
ブラッシュアップできる箇所がないか確認してみてください。