映像の仕事はしているけど、なかなか給料が上がらない…
そんな事を嘆いている動画編集者は意外と多いんです。
「動画編集の副業は稼げる」って聞いたけど、実は映像業界の年収は高くはありません。
とりわけ低くもないですが…。
ディレクターのポジションやチーフデザイナーあたりのポジションになれば、そこそこの稼ぎにはなりますが、映像業界全体の給与水準は他業種に比べれば低いです。
私も以前は給料をあげたいと悩んでおりました。
そんな時に転職活動をして転職エージェントを複数社、利用していてよく言われた事があります。
「待遇面ならゲーム業界が絶対に良い」
今回は映像業界で働いて10年近くになる私が、映像業界の給料に関するところの本音と映像スキルを生かした転職でゲーム業界がオススメな理由を教えます。
映像業界からの転職を考えている人は参考にしてみてください。
映像業界の現状
映像業界はそんなに待遇が悪いのでしょうか?
ここ10年で環境もかなり変わったので、現状を確認してみましょう。
映像業界の年収は低い?
末端のデザイナーやエディターは年収は低いですね。
ディレクションが出来るのと出来ないのではかなり金額は変わってきます。
しかし、会社員以外でも副業で動画編集の仕事をすれば、それなりにお金を稼ぐことは出来ますし、フリーランスになれば稼げる金額も大きくなっていきます。
ちなみにフリーランスは会社員の3倍稼げる算段がついてからがいいと言われていましたが、最近では独学で学んで最初からフリーとして活躍する人も珍しくありません。
映像業界は給与水準は高くない業界ではありますが、腕次第では稼げる業界なので夢はありますよね。
映像業界はブラックなのか?
正直に言うとかなりブラックな労働環境は多いです。
映像業界で納期に追われてしんどい思いをする経験は一度はあるでしょう。
煩わしい人間関係での問題よりも圧倒的に納期に追われてブラックな労働環境に陥るけーすが多いです。
納期に追われるという意味では、映像関係でも映画などの長期スパンで行う仕事よりもテレビ番組といったスピード感が求められる仕事の方が大変になりますね。
また制作過程で最終段階を行う人にシワ寄せが来て、大変だったりしますね。
私がポストプロダクションに勤めていたときは
・深夜まで素材待ち
・他の工程の影響で徹夜で編集
なんてことは珍しくなかったです。
「深夜に素材が届くということは、その時間まで働いている人が他にもいるんだよな」
と、当時は思いながら仕事していました。
またテレビ番組の特番の時はエディターが足らずに一週間泊まり込みで毎日2時間ぐらいの仮眠しかとれなかった事がありました。
その時はさすがに体調が悪かったですね。
帰りの電車も座ったら寝過ごしてしまい、中々お家にたどり着けないなんてことありました…。
映像業界と一括りにしてしまうのは大変難しいですが、比較的、不規則な労働時間や徹夜作業を強いられる可能性は高い業界であると言えます。
それでもやりがいや、働き方が向いているということもあるので映像業界が悪いとは言えません。
私も多少、労働時間が長くても、映像に関わる仕事が楽しくて仕事を続けていますからね。
映像業界の転職
業界全体としてブラックな労働環境が多いですが、もちろんホワイトな会社も多いです。
また、労働環境を転職の主軸に考えた際に、一番オススメなのはゲーム業界です。
「映像業界から変わってるじゃん」
って思うかもしれませんが映像制作スキルを活かすならゲーム業界でも映像制作スキルを持っている人は優遇されるようです。
『転職と副業のかけ算』という書籍で解説されているのですが、年収アップには「軸ずらし転職」をすることが重要だからです。
同じ映像業界では転職しても給与水準が変わりませんが、業界を変えるだけで同じスキルを活かしているだけなのに給与水準が上がります。
そういった意味で、映像スキルを活かしやすく、労働環境が良くなるのはゲーム業界がオススメなんですよね。
ゲーム業界への転職がオススメな理由
ここからは私が転職活動をしていた経験と実際に映像業界にいた経験からゲーム業界が映像制作スキルを活かした転職でオススメな理由を2点解説します。
ゲーム業界の年収
あくまで平均的な話ですが、映像業界とゲーム業界ではゲーム業界の方が年収が高いです。
私の場合、転職活動中に映像業界とゲーム業界と両方を選択肢にしていました。
そしてどちらの業界の会社からも内定をいただいたきましたが、私の能力、仕事内容は変わらないのに、年収だと50万近く違っていました。
勿論、高かったのはゲーム業界です。
どちらもPremiere ProとAfter Effectsでの仕事での転職ですが、50万の差が出るんですね。
年収の50万って小さいようで大きい額ですからね。
求人情報だけで見てもゲーム業界のほうが高いです。
同じような仕事内容なのに業界が違うだけで50万円。
映像制作スキルでお金を稼ぐならゲーム業界の方が良いですね。
ゆとりのある納期
ゲーム系の方がゆとりのある納期設定の方が多いです。
テレビ番組の編集をしている時は2日間徹夜作業をして納品みたいなスピードが求められる仕事ばかりでした。
CM系の仕事も長くても1週間で作業をするという感じでした。
ゲーム系の案件だと納期までのゆとりのある仕事が多いです。
納期までのゆとりがあると、ある程度自身で仕事のすすめ具合を調整できるので負担は軽くなります。
テレビ番組の編集は始めた時点から自身の調整が出来ない状況での仕事なのでストレスが溜まるんですよね…。
私はCGプロダクションでどちらの仕事もしたことありますけど、作業内容と納期までの期間を考えて逆算しながら仕事できるのはゲーム系の案件が圧倒的に多かったです。
テレビ番組は逆算するより、はじめから全力出さないと間に合わないスケジュールだったりするんで…。
多分、営業さんのせいでもあるんですけどね。
自身でスケジュールを調整できるような仕事をしたいならゲーム系の方がオススメですね。
ゲーム業界の求人はあるのか?
ゲーム業界の求人はゲーム業界に特化した転職エージェントやポータルサイトがあるので、そちらを利用しましょう。
私も利用していましたが、映像関係でも求人はかなり多いです。
プログラマーの方が全体の求人では多い気もしましたけど、映像系のデザイナーもかなり募集はありました。
自社コンテンツのプロモーション作成など仕事内容もゲーム内だけに留まらないものが多い印象ですね。
先ずは、転職サイトで求人を確認してみるといいでしょう。
転職の価値観
映像スキルを生かす転職では「軸ずらし転職」で業界を変えると良いですよ。
その中でもゲーム業界は待遇も良い会社が多いのでオススメです。
しかし転職で大事なのは待遇だけではないでしょう。
あなたにとってやりがいのある仕事かどうか
自分の力を生かせる転職になるかどうか
転職に対する価値観は人それぞれです。
待遇ばかりに目を取られずに良い会社に転職できるようにしていきましょう。
私もそんな転職ができたので、あなたもきっと大丈夫。