Premiere Pro

Premiere Pro メディア書き出しについて初心者向け解説

動画編集は時間がかかりますが、完成したといって書き出しが完了するまでは気を抜いてはいけません。
Premiere Proは良い動画編集ソフトなのですが、動画編集初心者で動画についてのテクニカルな知識がない人には書き出しの設定画面が難解だと感じる事があるようです。

そこで今回はテレビ番組編集から映画、PVなどの編集をしてきた私がPremiere Proの書き出しについて初心者向けに解説していきます。

この記事を読めばPremiere Proでの書き出しも理解できるでしょう。
書き出し時のエラー対応も合わせて記載しておきますので、Premiere Proの書き出しでお困りの方は参考にしてください。

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Premiere Pro 書き出し設定

書き出しは
対象のシーケンスかクリップを選択した状態で

ファイル→書き出し→メディア

デフォルトのショートカットは以下の通り

  • Ctrl+M(Win)
  • ⌘+M(Mac)

これで書き出し設定画面が出てきます。
以下の3つを設定すれば基本的な設定は完了です。

書き出しで注意するポイント3点

  • 形式
  • 出力名
  • ビデオを書き出し・オーディオを書き出し

形式

YouTubeに動画をアップロードするための動画だったら

H.264

という形式を選択しておけば良いです。
現在では一番汎用的に使用されている形式ですね。

形式は多いですが、初心者はH.264さえ覚えておけば大丈夫です。

 

Mac環境の方はQuickTime形式もよく使用しています。
.movの拡張子がつくものですね。

形式はビデオのコンテナとコーデックについての基礎知識があると理解しやすいのですが、よくわからないという方はH.264にしておけば問題ないですよ。

ちなみに動画で形式というのはコンテナの事を言うのが一般的です。
コンテナとは拡張子の事で.mp4とか.movとかの事を言います。

しかしPremiere Proはコーデックも合わせて形式の部分で選択できるようになっていますね。H.264を選択すると「H.264コーデックでコンテナはmp4形式」で書き出されます。

QuickTime形式を選択するとコーデック選択も表示されるようになります。

形式の中ではコーデックを選択するものがあります。

前はH.264のMOVで出力することも多かったんですけど、Premiere ProでH.264形式を選択するとmp4固定なので最近はしなくなりましたね。

コーデックは圧縮のアルゴリズムの事を言って、種類によって画質やデータ容量の違いがありますよ。

コーデックとコンテナに関しては動画の基礎知識なので、少しでも知っておいた方が良いですが、初心者は書き出しの際に基本的にH.264にしとけば良いです。

 

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出力名

この項目では出力名と合わせて出力先を選択出来ます。
デフォルトだとシーケンス名のままになっているので、必要があれば変更してあげましょう。

ビデオを書き出し・オーディオを書き出し

この項目は必要に応じてチェックが付いているかどうかを確認してください。
長年Premiere Proを使用している人はオーディオを書き出しにチェックが入ってなくて何度か書き出しをやり直した経験は一度はあるはず…。

皆さんは気をつけてくださいね。

ビデオ

この項目も書き出しをする際には、よく確認する箇所です。
書き出し設定でコーデックを選択できる形式を選択すると、この箇所にコーデック選択が出現します。

基本ビデオ設定

この項目でビデオサイズの設定が出来るので覚えておいてください。
基本的にはソースに合わせるにチェックをしておけば良いでしょう。

素材に合わせたシーケンス設定が出来ていて、基本ビデオ設定でもソースに合わせて書き出しをすると書き出し時間は短いです。
ここでビデオサイズが変更されていると、処理をするものが増えてしまうので書き出し時間もかかってしまいます。

キューor書き出し?2種類の書き出し方法

ある程度設定も出来たので書き出しが出来る状態になった時、書き出しのボタンをクリックすれば良いのですが隣にあるキューって何?って思ったことありませんか?

実はPremiere Proは書き出し方法が2種類あって選ぶ事が出来るんです。

それは
Media Encoderで書き出しPremiere Proで書き出し

前者はキューボタン、後者は書き出しボタンですね。

どちらの方が良いのか?

それは

Media Encoderで書き出し

になります。

キューボタンをクリックするとMedia Encoderというソフトが立ち上がります。
文字通りエンコードをしてくれるソフトなので、私は編集前に素材を編集しやすい形式に変換する時にも使用します。

こちらの優れた点は書き出し中でもPremiere Proを扱えるという点。

Premiere Proでの書き出しをすると、書き出しが終わるまではPremiere Proでの編集は出来ません。
同じプロジェクト内で別シーケンスの編集をする場合はMedia Encoderでの書き出しをしましょう。

書き出しは解像度やエフェクト等にもよりますが、場合によっては時間がかかってしまうものです。
すぐに終わると思ってPremiere Proでの書き出しにしてた…なんてこともあるので、Media Encoderでの書き出しを基本的に行った方が良いですよ。

書き出しエフェクトは使える?オーバーレイ表示

タイムコードを表示するのは仕事上よくあります。

 

この項目は書き出し時にエフェクトをかけられる箇所なのですが、一般的には使われない事が多いです。

私は仕事の際にチェック用での書き出しの際に

  • タイムコード
  • タイトル

この2つをオーバーレイ表示させることがあります。
タイムコード表示はクライアントとのやり取りの際にスムーズに指示が出来るので活用していってください。

ラウドネスの正規化

エフェクト項目で使用するならオーバーレイの他に

ラウドネスの正規化

という箇所があります。

ラウドネスとは簡単に説明すると音の大きさを表した数値でテレビ番組やCMではラウドネス値LKFS(Loudness K-curve Full Scale)で-24LKFSを基準に設定されています。

番組やCMで音の差があったらチャンネルを変えるたびに音量を調整しなきゃいけないですからね。

そんなラウドネスをPremiere Proでは書き出し時にラウドネスの自動補正をしてくれるエフェクトがあるのです。

音量の調整は出来れば編集の時にやっておくのがいいですがね。

ちなみにYouTubeはアップした際に自動的にラウドネスの補正がされているようです。

素人がアップする動画なんて音量気にしてないですから、こういった補正がある事でストレスなくYouTubeで動画を視聴できるんですよね。

書き出しにノイズやエラーが起きたらどうする?

パソコンのスペックや使用状況によっては書き出ししたものにノイズやエラーが発生する事があります。

パソコンのメモリ不足はノイズやエラーを頻発させる原因になるので、出来るだけスペックの良いマシンで作業出来るようにしましょう。

とは言えパソコンを買い換えるお金がない。
そんな時にやってほしいのは

  • ソフトの再起動
  • キャッシュの削除
  • パソコンの再起動

この3つです。
これらを行ってから再度書き出しをする事でノイズやエラーが出なくなる事があります。

メディアキャッシュファイルの削除は書き出しのトラブル対処によく使うので覚えておきましょう。

 

もしも書き出しが上手くいかなかった場合は参考にしてみてください。
余裕があれば動画編集に適したパソコンを用意するのも良いですね。

 

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Premiere ProでYouTube用に書き出しするには?

YouTube用に書き出しする際に気をつけるのは一つだけ

形式:H.264

これでいいです。

YouTubeヘルプにはアップロードする動画のガイドラインがあるのですがそこには

コンテナ:MP4
音声コーデック:AAC-LC
動画コーデック:H.264

と記載してあります。

実はこの設定はPremiere Proの書き出し設定で形式をH.264にすると
自動的にこの設定になるんです。

YouTubeヘルプにはその他ビットレートやアスペクトに付いての記載もされていますが、その辺も気にしなくて大丈夫です。

逆に、コーデックが違うとYouTubeにアップした際の変換処理が時間かかる事があるので注意してください。

困ったらH.264で書き出し!

最後に

映像制作・動画編集

Premiere Proの書き出しは項目はいっぱいありますが、初心者でも

  • 形式
  • 出力名
  • ビデオを書き出し・オーディオを書き出し

を確認して書き出せば大丈夫です。

YouTube用の動画も含めて形式に困ったらH.264で書き出しすればいいですよ。

出来ればコーデックとコンテナのような動画の基礎知識も追々身に付けていくといいですけどね。
余裕があれば勉強していきましょう。

 

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