〜簡単な動画編集〜
- 15秒〜30秒
- 簡単なアニメーションやエフェクト希望
- 報酬は1本1,000円
- 納品本数は最低月40本
これはクラウドソーシングサービスで見かけた仕事の応募条件です。この条件を見てあなたなら受注しますか?
YouTubeの編集代行や動画広告の案件がクラウドワークス・ランサーズで多くなり、そういったクラウドソーシングサービスを利用して映像制作・動画編集の副業をする人が増えてきています。
多くの案件があるのですが、報酬が相場に合っているのか気になりませんか?
私は映像制作・動画編集の仕事をしていますが、プロからすればクラウドソーシングサービスは相場よりかなり低く感じます。
受注する側も発注する側もプロではない事が多いのでプロの相場と同じである必要性はありませんが、いくらなんでもその金額は…と感じるものが多いので今回は映像制作・動画編集
の相場と私の受注するか、しないかの判断基準を教えます。
私の判断基準は時給換算して自分が納得できるかどうかです。
映像制作・動画編集の報酬は発注者側の条件と受注者側のスキルにもよりますが、作業量を逆算して時給計算してみて自身が納得する仕事を受注するようにしましょう。
動画編集の相場はいくら?【クラウドワークス・ランサーズ】
クラウドソーシングサービス クラウドワークス・ランサーズでの動画編集の相場は大体10分で3,000円~10,000円ぐらい。
これはプロの動画編集の相場から言えば10分の1以下だったりします。
もちろんクライアントの要望によって費用は変わってくるでしょうが、プロレベルのアマチュアがやるにしてもかなり安めの設定になっています。
業界でも価格はピンキリ
私のいた会社や私個人が受ける場合では
10分の動画編集
作業内容は以下の通り
- カット編集
- テロップ
- BGM
- 効果音
- エフェクト
だと最低でも50,000円はかかります。
収録素材が多い場合やCGの作成も依頼されると100,000円でも受けるのを考えるぐらいです。
とは言えプロの動画編集と言ってもポストプロダクションの動画編集と映像プロダクションの相場は若干違いますし、現在ではWEB動画主体の映像制作会社もあるので、一概には言えませんけどね。
実際には動画内容の詳細と素材、仕様等を聞かないと費用の見積もりなんて出来るわけないです。しかしクラウドソーシングサービスだと発注者も受注者も動画編集に関して詳しくない場合もあって、詳細を聞くことなく契約をしてしまう事があり得るので注意が必要ですね。
ちなみにプロの相場は以下のようなサイトで確認出来ます。
自分がやるような案件を業者に頼んだら幾らかかるのか知っておくのも良いでしょう。
プロの業者に頼む相場を確認したいなら
【映像制作】業者を無料で見積比較できる一括.jp
クラウドソーシング 発注する際の注意点
クラウドソーシングサービスの相場は商業用の映像制作を行っている映像のプロと比べるとかなり安いです。
発注する側からすればかなり有難いことですが、トラブルにならないためにも発注する際に以下の点に注意しましょう。
作業内容は明確に
発注する際には作業内容を明確に記載しておきましょう。
後から追加費用を請求される場合もありますので、事細かに記載しておくようにした方が後々のトラブルを回避することができます。
- 時間はどのくらいなのか
- テロップはどの程度いれるのか(話してるの全て…等)
- BGMの挿入も含めてなのか 等
安かろう悪かろう…過度な期待はしない
プロに頼む相場よりもかなり安いので、過度な期待はしないで下さい。
もちろん期待以上の仕上がりをしてくれる方もいますが、色々なクリエイターがいますので作業内容で記載している以上の事は期待しない方が良いでしょう。
クラウドソーシング 受注する際の注意点
クラウドソーシングサービスで動画編集を受注する際の注意点です。私も受注する側がほとんどなので、心構えも含めて解説していきます。
受注前に確認しておくこと
最低限でも納期と作業量は確認しておきましょう。
受注してみて納期が近すぎて作業が終わらず、納期が過ぎたら報酬も支払ってもらえないなんてこともあり得ますからね。
↓受注前のチェックリストはこちらからどうぞ↓
実績のために低単価で受ける?
クラウドソーシングサービスではテロップ入れのみの仕事や、本当にコピペさえ出来ればいい仕事などもあります。そのような案件はさらに安くて1本500円で募集しているものも見かけました。
動画編集の初心者なんかは実績が欲しくて、自分が出来そうな案件にはとりあえず応募しているようですね。
いくらなんでも安すぎるだろう…と私が思う条件での応募でも募集人数は結構あるものです。かなり驚きました。
実績がないと受注したくてもライバルが多くて受注できない事が多いので、低単価でもバンバン応募している現状があります。
動画編集の参入者は増え続けているので、いつまでたっても低単価で受注してくれる方がいるので発注者にとっては有難い話ですよね。
実績のために低単価で受けるのは悪いことではありません。大事なのはその仕事があなたの実績になるのか。あなたのスキルは上がるのか。その辺を考えて受注していかないと、いつまで経っても低単価での仕事をしていくことになりますよ。
適正価格はスキル次第
これまで散々、「クラウドソーシングサービスは相場が安すぎる!」と言ってきていましたが、クラウドソーシングサービスでは多くの案件の応募がされています。その中には私にとっては低単価で受注することは考えられませんが初心者が出来る案件としてみたら案外妥当な金額だと言える案件もあったりします。
エフェクトやアニメーションをつけることは出来なくても、カット編集とテロップ入れは出来るという方でも仕事を受注する事ができるのは動画編集初心者からすれば有り難いですよね。
お金を稼ぐまでには大変なスキルの習得が必要だとすれば動画編集で副業しようという人は少ないでしょうし、適正価格は自分のスキル次第ということですね。
ただし低単価に慣れすぎて、スキルがあるのに低単価で受注してしまうことは気をつけてくださいね。
その仕事 時給いくらなの?
相場より安いから受けない方がいいのか
それともスキルに見合った報酬だとして受けた方がいいのか
初心者はその線引きがわからない!という事があるかと思います。
ツイッターで私が映像制作・動画編集の相場について相談された時に言うのは
作業時間を逆算して時給計算をしてみて
納得できるか できないか
という事です。
時給計算をして最低賃金を下回る額になった上に自分の実績にならない仕事、スキル上達にはならない仕事だったら断るべきだと私は考えていますけどね。
まとめ
動画編集を気軽にお願いできるクラウドソーシングサービス。
業者にお願いする相場の10分の1以下で発注することができるので、発注側はとても有難いですよね。またクラウドソーシングサービスの相場よりも安くても受注者はいるようですので、クオリティとコストのバランスを見極めて金額を考えて発注するようにしましょう。クリエイターとしての本音を言えば、もっと技術に費用を払っていただきたいと思いますが…。
受注者側としても自分のスキルに合わせて仕事を受注することができるクラウドワークス、ランサーズのようなクラウドソーシングサービスはとても便利ですが、あまりにも報酬が低いものは受注するかどうかをよく考えるようにしましょう。映像制作・動画編集で稼いでいくことを長い目で見るならば単純作業で小銭を稼ぐよりも、その作業にかかる時間を自分のスキル向上にかけた方が後々大きな仕事を受注することにつながっていくと思いますよ。
受注する側は
時給換算してあまりにも低くならない
スキル習得に役立つ
実績として紹介できる
この3点を意識して自分に合った仕事を探していきましょう。
発注者も受注者もお互いに気持ちい取引ができるように適正価格で仕事ができることを切に願います。