今回は対決や怒りを表現するテロップ演出である
燃えるテロップ
の作り方を解説します。
燃える系の演出はパーティクルを使って作成するのですが
パーティクルと言えばアフターエフェクトではTrapcodeのParticularというプラグインが有名ですし、かなりメジャーです。
ですが今回は標準プラグインのみで作成していきたいと思います。
Contents
STEP1.燃える表現のために炎素材を作成しよう
CC Particle World
最初に炎素材を作成します。
fireという名前のコンポジションを作成
平面も作成し標準エフェクトである「CC Particle World」を使用しましょう。
エフェクト/シミュレーション/CC Particle World
PhysicsのAnimationは文字通りFire
ちなみにPhysicsの直訳は物理
どんな動き方をするかを設定する部分です。
あとは図のように設定してみてください。
色は好みの炎っぽい色に

エコー
現状では全然、炎に見えないのでエコーエフェクトを適用しましょう。
エフェクト/時間/エコー
エコーは時間をずらして繰り返しをしてくれるエフェクトです。
モーションブラーを強めに表現する時によく使うことがありました。

見た目を整える
だいぶ炎に見えてきたので
ブラー(ガウス)とラフエッジとCC Vector Blurで見た目を整えていきましょう。
エフェクト/ブラー&シャープ/ブラー(ガウス)
エフェクト/スタイライズ/ラフエッジ
エフェクト/ブラー&シャープ/CC Vector Blur
形は少しアニメチックな表現ですが炎っぽくなってきました。
あとはトーンカーブとグローで色見と発光具合を調整

エフェクト/色調補正/トーンカーブ
エフェクト/スタイライズ/グロー
かなり炎っぽくなりました。
そこから炎を作成したレイヤーを複製してCC Particle WorldのProducerの値を変更して火の玉のようなものを作成してみます。
これを更に複製して良い感じに配置して加算で重ねましょう。
これで炎素材の一つ目は完成です。

STEP2.炎素材の別パターンを作成しよう
テロップ演出に先ほどの素材だけだと物足りないかもしれないので、別パターンを作成しましょう。
パーティクル使うのも大変なので、今度はフラクタルノイズで作成していきます。
新規コンポジションに平面配置
エフェクト/ノイズ&グレイン/フラクタルノイズ
縦長にして下から上に上るようにエクスプレッションを打ちましょう。

トライトーンで炎っぽい色合いに
グローで発光させておきましょう。
エフェクト/色調補正/トライトーン
エフェクト/スタイライズ/グロー
これだけでもいいんですがグラデーションで作成したものを加算で重ねても良い感じになります。
エフェクト/描画/グラデーション

STEP3.文字を燃やそう
炎素材が出来ればもう少しです。
テロップ用のコンポジションを作成してテキストを打ちます。
このテキストは同じものを何度も使いたいのでプリコンポーズしてTEXTと名前をつけておきましょう。
そして先に作成した炎素材をテロップのレイヤーでトラックマックをしてみましょう。

炎素材2だけでもなんとなく燃えてる感じですね。
炎素材1も加算で重ねます。

これでも十分な気もしますが、クオリティをあげましょう。
テロップが燃えているように見せるために調整していきます。
炎素材1をトラックマットしているテキストレイヤーを2つ合わせて複製。
マスクとして使用しているテキストレイヤーを変形させて炎がテキストから伸びているように見せます。
トランスフォームとラフエッジと波形ワープで調整してみました。
エフェクト/ディストーション/トランスフォーム
エフェクト/スタイライズ/ラフエッジ
エフェクト/ディストーション/波形ワープ

変形させたテキストマスクでトラックマットするものはテキストから伸びる炎のマスクになります。
これで重ねてみると
炎がテロップから上がっているようになりました。

背景によっては見ずらいと思いますので、一番下にテキストにレイヤースタイルを配置。
グラデーションで暗めの色にしてから境界線と光彩をつけておくと良いかもしれません。

最後に
今回は燃えるテロップを作成しました。
バラエティ番組ではよく見る表現ですので、真似してみるといいでしょう。
しかし、いちいちアフターエフェクト使うのが面倒という方は炎素材を使いプレミア上でテロップのテクスチャとして使用してみればいいでしょう。
プレミアでのやり方として
テロップの下に素材を配置して
テロップには
ビデオエフェクト/キーイング/アルファチャンネルキー
を適用すればテロップの形でテクスチャをマスク出来ます。
テロップと背景素材をネスト化して使うなり
他にもトラックマットを使うやり方もあるので試してみてください。

また炎素材を画面下に配置するだけでも演出には効果的ですね。
フリー素材ダウンロード
今回作成した炎素材をダウンロードできるようにしておきます。
プレミアプロは使えるけどアフターエフェクトは使えないという方はこちらを活用してください。

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