After Effects

AEで作成するコナンのアイキャッチ風の扉【フリー素材配布】

今回はこんな動画の作成方法です。
作り方を簡単に説明すると 3Dレイヤーで部屋と扉を作成 カメラアニメーションを付ける 2行で説明完了。簡単そうですね。(笑) では解説をしていきます。
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STEP1.3Dレイヤーで部屋を作ろう

先ずはベースとなる空間を作成していきましょう。 先ずは新規でカメラを作成。 そしてテクスチャとなる素材を3Dレイヤーで箱型にします。 今回は手抜きで壁と地面とテクスチャーが一緒ですが、地面だけでもテクスチャーを変えるといいかもしれません。
今回使うテクスチャーはこんな感じ
  ざっくりと空間を作成。 地面と左右と奥の壁を3Dレイヤーにして配置。
3Dレイヤーにして組んでみるとこんな感じ
 
色調補正を加えて暗くします
  そしてこのままだとレンガ模様が大きい感じがするのでモーションタイルでタイルの幅とタイルの高さを50に変更します。
エフェクト/スタイライズ/モーションタイル
    几帳面に箱型にしなくてもいいです。 はみ出しても見えるわけじゃないので、今回は床と壁があれば何でもいいです。

STEP2.3Dレイヤーで扉を作成

次は扉を作成。 と言っても簡単で扉のテクスチャーをマスクで扉にすればOK。
今回使用する扉素材
 
扉をマスクして色調補正
開くようにアニメーションを付けたいので扉を左右二つに分けて作成しておきましょう。 この時のポイントはアンカーポイントを扉の付け根に移動しておく事。 そうすれば回転の値を動かせば簡単に扉が開くように見えます。
アンカーポイントは移動しておきましょう
  このままでも問題はないんですけど、あまりにも扉が馴染んでないので少しだけ手を加えましょう。   扉素材のエッジ部分をマスクで切り抜いて上手く合成。 あとは立体感がないので3Dレイヤーで箱を作成して扉の周りに柱的なものをくっつけてしまいましょう。
3Dレイヤーで箱を作成
3Dレイヤーで箱を作成してからプリコンポーズ コラップストランスフォームにチェックを入れると3Dの箱の状態で扱えます。
歯車みたいなのがコラップストランスフォーム
  このコンポジションをスケールで伸ばして扉と壁の間に配置してみるといい感じ。 スケールで伸ばしてるんでテクスチャーも伸びちゃってますが気になるなら先ほどのようにモーションタイルを用いて調整。

STEP3.ライティング

次にライティングをしてみましょう。 ライトを作成してコンポジションに配置するんですが ライトを適応するには3Dレイヤーのマテリアルオプションのライトを受けるを「オン」にしましょう。 影を付けたい時はシャドウを落とすも「オン」にしてください。 今回は扉のアニメーションを作成するので某アニメのアイキャッチっぽい感じで扉の横にトーチも作成しましょう。 トーチは炎素材とシェイプレイヤーで簡単に作成しちゃいましょう。実写素材を切り抜いて作成するともっといい感じになりますかね。 少し暗いけど、あとで色調補正しますね。   作成したトーチの部分にライトが来るように設置。 また全体が明るくなるようなライトも設置しましょう。 ライティングは厳密に言えば、光源と反射する物体を考えて配置するとリアルなライティングになるのですが、今回はざっくりとライティングしちゃってます。

STEP4.カメラと扉のアニメーション

空間と扉とライティングがいい感じに設置出来たらカメラを作成して扉に向かうアニメーションを作成してみましょう。 この時にカメラに被写界深度を入れると見え方も変わりますよ。 カメラ位置と目標点にキーフレームを打って扉に近くようにします。 扉のアニメーションは回転にキーフレーム。 アンカーポイントを扉の蝶番を意識して移動しておくと良いでしょう。

STEP5.フォグを足す

こう言った3D空間は空気感を演出するといい感じに見えます。 空気感を演出するというのは煙、霧、埃といった素材で出来ます。 これらの素材を3DレイヤーにしてZ位置をずらして配置するだけで見え方が変わってきます。 カメラのアニメーションを付けていると、より違いがわかるでしょう。 素材がなくてもフラクタルノイズで簡単に作成するのもいいですよ。 これで大体のアニメーションは完成。 あとは素材っぽく使えるように扉の奥を光らせましょうかね。 扉のコンポジションを利用してトラックマットで白平面を抜きましょう。 光ってるように見えるにはマスクを CC Radial Fast Blur CC Cross Blur で光が漏れるようにしてから 複製して加算で合成するといい感じですかね。

まとめ

今回は御蔵入りになったプロジェクト(笑)を利用してAEで3D空間を作成してみました。 3D空間を作成するならAEじゃなくてモデリングの出来る3DCGソフトを使用した方がいいですけど CGソフトを使わなくてもAEでこのぐらいは簡単に出来ますよ ってわかってもらえればいいです。 今回のように3Dレイヤーとカメラを使ったアニメーションは仕事でも結構使われる手法だったりします。 平面素材を擬似的な3Dで見せるようなことは割と多いですし、実写素材をマスク切ったりしてコラージュした作成したものにカメラアニメーションを加えるだけでも面白い映像になりますからね。 そして今回の作例はダウンロード出来るようになってます。 アイキャッチやOPなど使いたい方はご自由に!  

フリー素材ダウンロード

使い道はあるかわかりませんが、御蔵入りしたプロジェクトなので使ってやってください。